【2026最新】AI検索での自社の見え方を計測する方法
結論から書きます。AI検索の計測は「順位を測る」ことではありません。 測るのは引用されたか、言及されたか、含まれなかったかという3つの状態です。そして1回の実行では判断できません。
この記事では、AI検索での見え方を計測する手順を、実際に記録が残る形で説明します。
この記事の対象と完成条件
項目 | 内容 |
|---|---|
対象 | AI検索での自社の見え方を把握したい担当者 |
完成条件 | 固定したプロンプト群に対して、引用・言及の記録が残る |
必要なもの | スプレッドシート、AI検索ツールへのアクセス |
所要時間 | 初回60分、以降は週30分 |
「見え方を知る」と「計測できる」は別です。再現できる形で記録できて初めて、計測になります。
手順1:プロンプトを固定する
最初にやることは、ツールを選ぶことではありません。 質問文を固定することです。
プロンプトの作り方
自社の顧客が実際に使いそうな質問を、10〜20件書き出します。
種類 | 例 | 件数の目安 |
|---|---|---|
カテゴリ質問 | 「〇〇のツールはどれがよいか」 | 5件 |
比較質問 | 「AとBの違いは何か」 | 5件 |
課題質問 | 「〇〇を改善する方法は」 | 5件 |
ブランド質問 | 「〇〇社とはどんな会社か」 | 3件 |
期待される結果:10〜20件の固定プロンプトリストができます。
品質チェック:プロンプトに自社名を含めていないものを半数以上にしてください。自社名を含む質問は、すでに認知されている前提の質問です。
プロンプトを固定する理由
プロンプトを変えると、結果を比較できません。 毎回同じ質問を実行することで、はじめて変化が分かります。
一度決めたプロンプトは、少なくとも3か月は変更しないでください。
手順2:記録する項目を決める
記録する項目を先に決めます。
項目 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
確認日 | 実行した日 | 2026-09-24 |
プロンプト | 固定した質問文 | 〇〇のツールはどれがよいか |
実行回数 | 何回実行したか | 3回 |
引用の有無 | 自社URLが引用されたか | あり/なし |
引用されたURL | 実際のURL | /ja/blog/xxx |
言及の有無 | 名前が出たか | あり/なし |
登場した競合 | 同じ回答に出た競合 | A社、B社 |
実行間の一致 | 3回で同じ結果だったか | 2/3一致 |
備考 | 気づいたこと | 前週から新たに引用された |
「引用」と「言及」は別の列にしてください。 この2つを混ぜると、変化が読めません。

引用と言及は別の列で記録する
手順3:複数回実行する
同じプロンプトを3回実行してください。 1回では判断できません。
実行時の注意
- 新しい会話で実行する(前の文脈が残ると結果が変わる)
- 同じツールで実行する(ツールが違うと結果が違う)
- 同じ日に実行する(日をまたぐと比較できない)
- ログイン状態を揃える
期待される結果:各プロンプトについて3回分の結果が得られます。
品質チェック:3回の結果がすべて同じなら安定、ばらつくなら不安定なプロンプトです。不安定なプロンプトは、単独の結果で判断しないでください。
なぜ複数回必要なのか
AI検索は、同じ質問でも実行ごとに引用元が変わることがあります。1回だけの結果は、その瞬間の偶然である可能性があります。
3回のうち何回引用されたかを記録することで、はじめて傾向が見えます。
手順4:競合も同時に記録する
自社だけを記録しても、意味が限られます。 同じ回答に登場した競合も記録してください。
記録する理由
AI検索では、競合が同じ回答に併記されることがあります。これは従来の検索にはなかった関係です。
競合を排除するのではなく、一緒に引用される状態を目指すことになります。
記録内容 | 使い方 |
|---|---|
登場した競合 | 誰と同じ土俵にいるか |
競合の引用状況 | 自社との差 |
競合の言及状況 | 認知の差 |
手順5:週次で見る
記録したデータは、週次で確認します。
見るポイント
ポイント1:引用率の推移 10件のプロンプトのうち、何件で引用されたか。件数で見てください。
ポイント2:言及のみの件数引用はされていないが、名前は出た件数。ここが引用への手前の状態です。
ポイント3:競合との差同じプロンプトで、自社と競合のどちらが引用されているか。
ポイント4:プロンプトの安定性実行ごとに結果がどれだけ変わるか。変動が大きいプロンプトは、判断材料から外してください。
見る頻度
項目 | 頻度 |
|---|---|
引用率 | 週次 |
言及の状況 | 週次 |
競合との差 | 隔週 |
プロンプトの見直し | 四半期ごと |
毎日見る必要はありません。 AI検索の結果は変動が大きいため、日次の変化はノイズです。
よくある失敗
失敗1:1回だけ実行して判断する
AI検索の結果は実行ごとに変わります。 1回の結果は偶然である可能性があります。最低3回実行してください。
失敗2:プロンプトを毎回変える
比較できなくなります。 プロンプトは固定し、少なくとも3か月は変更しないでください。
失敗3:引用と言及を混ぜて記録する
別の状態です。 混ぜると、変化の理由が分からなくなります。
失敗4:順位を測ろうとする
AI検索に従来型の順位はありません。 「何位」ではなく「引用されたか」を記録してください。
失敗5:引用されたこと自体を成果とする
引用は成果ではありません。 引用された結果として、流入や問い合わせが増えたかを確認してください。
失敗6:ツールを途中で変える
結果が比較できなくなります。 変更する場合は、変更日を記録し、前後を分けて扱ってください。
よくある質問
何回実行すればよいですか?
最低3回です。 可能なら5回実行すると、より安定した傾向が見えます。
どのツールで測ればよいですか?
主要なツールを1つに固定してください。 複数のツールを混ぜると、結果を比較できません。
プロンプトは何件必要ですか?
10〜20件から始めてください。 多すぎると確認が追いつかず、記録が途切れます。
引用されない場合はどうすればよいですか?
まず引用される理由を作ってください。 独自データ、一次情報、明確な定義、比較表。他に存在しない情報が引用の理由になります。
GoogleのAI検索も同じ方法で測れますか?
考え方は同じです。 GoogleはAI検索のパフォーマンスレポートを提供しているため、そちらと組み合わせて確認してください。
まとめ
- AI検索の計測は順位ではなく、引用・言及・非掲載を測る
- プロンプトを固定する(10〜20件、3か月は変更しない)
- 同じプロンプトを3回以上実行する
- 引用と言及は別の列で記録する
- 競合も同時に記録する
- 週次で見る。日次はノイズ
- 引用自体は成果ではない。流入と成果まで確認する
まず顧客が使いそうな質問を10件書き出すところから始めてください。
Author: Ethan Marlowe、Auspia。500以上のプロンプトを横断して計測するGEO計測リード。プロンプト追跡、引用レポート、可視性ダッシュボードを執筆。




